2002年11月27日
2002年11月27日 北海道士幌農業協同組合~ジャガイモ照射施設
北海道士幌町は十勝平野の北に位置する農業のまちです。
昭和10年代から付加価値農業に取り組み、ジャガイモを原料とした澱粉工場やポテトチップス、コロッケ工場など次々と事業展開してきたそうです。
1973年に農林水産省食品総合研究所の協力を得て、ジャガイモの芽止めをするためのコバルト照射センターをつくりました。翌年、食品衛生法の認可の下、日本初の照射ジャガイモを販売しました。
一般に端境期には商品が品薄になり、価格が上昇しますが収穫したジャガイモの一部を放射線照射により芽止めして保存しておくことにより、絶えず市場に出荷できるので、価格の上昇を抑制できるそうです。
均一に照射できるようにコンテナはゆっくりと2時間かけて1周し、さらにコンテナを180度回転させてもう1周、あわせて4時間、照射量が発芽抑制に必要な0.15kGy以下に調整するそうです。
放射線測定のコーナーは今回も大人気でした。
照射はジャガイモを入れたコンテナ(写真左)を円状に並べ、中央に線源のコバルト60を置き (写真右。奥にコンテナが見える)、ガンマ線を照射します。