2004年11月27日
2004年11月27日 兵庫県立粒子線医療センター および 大型放射光施設SPring-8
姫路駅から高速に乗って小一時間。播磨科学公園都市に粒子線医療センターおよび大型放射光施設SPring-8は位置しています。
粒子線医療センターはガン治療を目的とした病院です。ガン治療には放射線による照射治療が行われていますが、従来のX線、γ線、速中性子では、病巣に届く前に正常な部分にも照射されてしまいます。ところが、粒子線はある深さにおいて、放射線量がピークになるという特性(ブラック・ピーク)を持つため、ピンポイントで病巣に照射、治療すると共に、正常な組織への影響を最小限に抑えることが可能になるそうです。
放射光とは、ほぼ高速で直進する電子が、その進行方向を磁石などによって変えられた際に発生する電磁波のことで、SPring-8(Super Photon ring-8 Gev の略称)は、世界一の規模を誇る大型放射光施設です。
標高341mの三原栗山の周囲をめぐるようにつくられ、施設全体が加速器という全長1,436mの蓄積リング棟は圧巻でした。大学、研究所、企業などから、生命科学、物質科学、考古学等の研究・開発に利用されているとのことでした。