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2026.03.30〜04.03 WiN-Global韓国大会参加報告
WiN(Women in Nuclear)は、世界の原子力関連業務に携わる女性による団体であり、国際組織としてWiN-Global(会員35000人、145の国及び地域が加盟)が活動しています。
WiN-Globalでは毎年1回、各国持ち回りで年次総会が開催されており、2026年3月30日から4月3日まで、第33回WiN-Global年次総会が韓国・慶州の花白コンベンションセンター(HICO)で開催されました。慶州は日本の奈良に相当する古都で、昨年末にはASEANが開催されました。今回、WENの国際交流活動の一環として、小冊子「くらしと廃棄物」アンケート結果に関するポスターセッションに参加しました。(47ヶ国から約600名参加)
2024年発行の小冊子「くらしと廃棄物」第4版の英語版を新たに作成し、その中から高レベル廃棄物に関する一般向けアンケート結果と分析を抜粋してポスターにまとめ、日本国内における放射性廃棄物処分場への認識の変化を紹介しました。「居住地域近傍に処分場を建設する場合」と「居住地域以外に処分場を建設する場合」という2つのケースに対し、いずれも約25%の回答者が「どこかに必要だと思う」と回答していることを示し、これらの結果から、処分場の存在を認識する人が増え、過去と比べて人々の意識が大きく変化していることを説明しました。
全体セッションやテーマ別セッションに参加するとともに、ランチタイムに行われたポスターセッションで説明しました。来場者数は多くなかったものの、フランス、中国、スウェーデン、韓国、台湾、米国など各国の参加者がポスターに足を止め、小冊子を受け取ってくれました。WENの活動概要、日本における放射性廃棄物への国民意識の変化を説明したところ、多くの参加者から共感が得られました。世界的にも、放射性廃棄物の処理・処分に対する関心が高まり、認識が変化しつつあることを実感しました。会場にはスポンサー企業のブースも多数設置されており、可能な限りコンタクトを図りながら小冊子を配布すしました。残念ながら日本の年度末から年度初めにあたる時期の開催であったことから、日本からの参加者は少なめでした。
全体を通じ、韓国におけるSMR(小型モジュール炉)開発の活発さが強く印象に残りました。メイン会場ではSMR関連の展示やPRが目立ち、関連セッションも多く開催されていました。主に広報およびバックエンド分野のセッションを傍聴しましたが、SMRの積極的な開発・製造の進展とともに、放射性廃棄物の処理・処分に関する今後の課題が重要視されていることがうかがえました。韓国では中・低レベル廃棄物処分場が既に運営されている一方で、高レベル放射性廃棄物への対応は検討段階であるとの説明がありました。
大会後には、韓国内の原子力施設を対象とした複数のサイトツアーが実施され、DOOSAN社および中・低レベル廃棄物処分場を巡るコースに参加しました。DOOSAN社は、エネルギー関連のサプライチェーンの中核的企業であり、原子力に加え風力などのエネルギー機器も製造しています。工場の雰囲気は日本のIHIなどのメーカーに類似しており、アテンダントによる説明を受けながら、巨大クレーンを用いた作業現場などを見学しました。慶州に所在する中・低レベル廃棄物処分場は、韓国原子力環境公団(KORAD)が運営している。展示館での事前説明の後に処分場を視察したが、現場滞在時間は非常に短く概要説明にとどまり、パンフレット等の資料配布がありませんでした。
今回のWiN-Global年次総会への参加は、海外の原子力関係者と交流し、日本のアンケート結果を紹介する貴重な機会となり、ポスター説明や対話を通じて多くの示唆を得ることができました。後日WENのウェブサイトのアクセス分析を確認したところ、小冊子に掲載されたQRコードにより多くの国々からアクセスがあったことが分かり、本活動が国際的な関心喚起につながったことを実感しました。
WiN-Chinaの方に説明